前立腺の病気(肥大、癌)の検査・治療や前立腺検診を行っています。
前立腺癌が心配な方は、当クリニックでは超音波装置を用いて痛くないように簡単な麻酔をしながら前立腺生検を行っています。
どんな症状があるかというとおおまかに二つあります。
・膀胱刺激症状-夜間2回以上、尿意切迫感、頻尿(日昼約10回以上)
・閉塞症状-尿が出始めるまでに時間がかかる、尿が出てから終わるまでに時間がかかる、いきむ、尿線の中絶、尿勢の低下(放尿力の減退)、残尿感、その他、残尿が多いための尿失禁、尿が膀胱にかなりたまって出ない状態(尿閉)も時にみられます。
前立腺肥大症の症状があらわれるのは早い方で50歳代からみられます
問診と
服薬確認
問診票に症状の程度、頻度と排尿に関する満足度を記入してもらいます。
薬剤による排尿障害もみられるので現在服薬している薬(または手帳)を見せて下さい。
触診
前立腺をさわらせてもらい大きさ、硬さ、表面の性状などみます。
超音波検査
尿がたまった状態で超音波検査をして、前立腺の大きさや膀胱内に異常がないかみます。
排尿検査
検査用のトイレで尿の出方をみます。(勢い、時間、量など)
残尿検査
尿が残っていないか超音波などでみます。
採血
前立腺肥大症になる年齢(60歳以上)の方に前立腺癌のおそれがないか前立腺腫瘍マーカーである PSA を採血します。
症状についての問診、前立腺の大きさ、尿の出方、残尿などをみて治療方針を大まかに決めます。
前立腺肥大症の症状が初期や中期の時は様子をみるかお薬を飲んでもらいます。
まずは尿道の緊張を緩和する薬(α1 ブロッカー)を飲んでもらい、その他に前立腺を小さくする薬や漢方薬、植物製剤があります。
薬で改善しない場合や、症状が重症の時は手術療法(内視鏡下手術)を行うこともあります。
【手術療法】
●経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
●ホルミウムヤグレーザー前立腺核出術(HoLEP)
●前立腺被膜下切除術(恥骨上式、恥骨後式
前立腺癌について参考資料:「前立腺のおできについて-前立腺癌」